芳賀郡市医師会について

会長挨拶

 芳賀郡市医師会長に選定されました、真岡中央クリニックの小川でございます。
 第一期目にはこの会長はどうなるのだろうと不安な気持ちにさせたのではないかと思っています。幸いにも会員の先生方の支援と執行部の理事の先生方並びに事務局の方々のご協力のもと2年間を無事過ごすことが出来ました。各先生方にまず感謝いたします。

 これまで医療は右肩上がりでした。診療所では質の高い診療を行い外来患者が増えることが大きな成功でした。病院では急性期の患者さんを沢山診て入院の必要な患者さんには入院していただき、病院の規模を大きくすることが成功でした。しかし、これからの少子高齢化社会では一時期まで患者さんは増えますが、その後に患者減少社会を迎えます。これまでの我々の常識が通用しない時代がやってきます。

 これからの地域医療のキーワードは地域包括ケアシステムと地域医療構想ですが、いずれも対応には柔軟な発想が必要です。

 地域包括ケアシステムは医療、介護、住居、福祉をトータルで提供するシステムですが、我々に関係するのは医療の部分です。これまで在宅医療連携拠点整備促進事業、在宅医療介護連携推進事業を行ってきましたが、今年度から真岡市と4町の在宅医療介護連携推進事業を医師会で受託します。昨年度までの相談窓口の担当者も今年度から代わりました。担当理事は真岡市が昨年同様に伊藤副会長。4町が昨年度まで在宅医療連携拠点整備促進事業を担当された鈴木理事にお願いしました。4町の事業は行政が四つに分かれており役所は人事異動がありますので慣れた者が続けて担当した方がよいだろうと考え鈴木先生にお願いしました。前回、会長就任の挨拶でも話しましたが鈴木先生は私が研修医時代に腎臓内科で大変お世話になった先生です。お願いするのは大変心苦しかったのですが、副会長でなければやっても良いと快諾いただきました。

 在宅医療に関して前岡田理事を中心に芳賀市貝医師団の在宅当番医担当時の看取り代診制が始まりました。これは在宅医療推進には大変大きな力になると期待しています。他の地域でも応用可能なシステムだと感じています。

 地域医療構想は2025年に向けてこの地域の入院ベッドをどうするかという相談です。超急性期、急性期、回復期、維持期のベッドの比率と総数をどうするのか?2025年までは想像できてもその後の患者減少を考えると頭の痛い話です。当地域の特殊性も考慮して相談していきたいと考えています。

 この地域での今後2年間の大きな出来事としては当地域の基幹病院である、芳賀赤十字病院が移転します。それに伴い当医師会が芳賀広域事務組合から委託されています急患センターが芳賀赤十字病院の敷地内に移転します。移転と同時に運営が芳賀広域事務組合から真岡市に変わります。真岡市からは勤務条件等はこれまでと同じと説明を受けておりますが、更に細部を詰めてゆきたいと考えています。これまで同様、先生方のご協力をお願いします。

 二期目になりますが、今日の総会御出席の先生方を見て、何かお感じにならないでしょうか?実は芳賀郡市医師会の会員の平均年齢は県内に10ある医師会の中で若い方から3番です。今日参加の先生方も若いバリバリの先生がほとんどです。これからの医療を考えると是非若い先生方の考えを出していただきたいと考えています。

 二期目も自分のペースで走ってゆく予定です。先生方のご協力をよろしくお願いします。

小川 松夫

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